2018年2月5日(月曜日)。過去に、WEBで入手したデータを変換して"POV-Ray"でレンダリングし、このブログで公開したPorscheは5台あります。何れも加工と変換が比較的容易だったものです。これらの他にも、WEBからダウンロードして"POV-Ray"でのレンダリングに持ち込んだもののモデリングや着色などが不十分で気に入らなかったもの、変換が困難で諦めたものなどが10台位あります。
その仕掛中で放置されていたものの中から、マッピングの工夫、データの編集、ポリゴンの分割、パーツの付加などを行い、見栄えの良いレンダリングが出来るようになったものが何台かあります。
その最初の1台が、Animium.comからダウンロードした"Porsche 911 GT"です。
ダウンロードページのキャプチャ画像。
ダウンロードファイル名は"P911GT.rar"、そのファイルサイズは5.16MB。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットは、maxとobjの2種類。私のアプリ環境で使えるのはobjの方です。
そのobjフォーマットデータを"PoseRay"で読み込みました。
その最初のプレビュー画面。
読み込み時のエラーなどはありません。しかし、見た目でも分かるように、曲面であるべきところにポリゴンの角が目立ちます。さらにマテリアルの指定が出来ていません。
マテリアルの指定は全体が1種類で、車体に貼り付けるマッピング用の画像ファイルは複数のスキンが用意されているのですが、全面に1枚の画像ファイルをマッピングする方式になっているので、ガラス部分、ボディーのペイント部分、メタリックな部分、マットな部分などの区分けができません。
これらの問題を解決するために、"PoseRay"と"Metasequoia"を組み合わせて色々と加工を加えました。
まず、ボディーの曲面にポリゴンの角が目立つ問題です。
ボディーを拡大したプレビュー画面。
このままではポリゴンの辺が見えてしまいます。
この問題を解決するために、"Metasequoia"のスムージングの機能を使って、ポリゴン数の増加を抑えながら滑らかにする作業を行いました。
マテリアルの指定に関しては次のような作業を行いました。
パーツごとのmaterialを細かく分けて指定するために、"PoseRay"の"Groups -> Materials"機能を使いました。materialは全体で一つだったのですが、groupは19に分割されていたので、この19に分けられてgroupを元にmaterialを作成しました。
その上で、各パーツにマッピングと詳細なmaterial指定を行いました。
車体部分。
車輪部分。
シート部分。
ガラス部分。
そして、モデリングされていなかったライセンスプレートには、手持ちのパーツとライセンスナンバーの画像ファイルを追加しました。
これらの修正と追加の作業を行い、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを"PoseRay"から"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
その画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化して、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Porsche 911 GT"を"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込む事が出来るようになりました。
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