2018年11月5日(月曜日)。TurboSquid.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ"Oldsmobile Super 88 Convertible 1953"を"PoseRay"と"Metasequoia"でデータ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。
ダウンロードページのキャプチャ画像。
TurboSquid.comからのダウンロードに際しては、複数の3D形式のデータがある場合は、それらの中から選択してダウンロードすることが可能です。
今回は、objフォーマットとfbxフォーマットがあったので、まずobjフォーマットを選択してダウンロードしました。同時にマッピング様に使用されるテクスチャ画像ファイルもダウンロードしました。
このobjフォーマットデータを"PoseRay"で読み込みました。
しかし、このobjフォーマットデータでは、ポリゴンgroupもそのmaterialも、それぞれ全体で1つしか設定されておらず、ボディー部分、内装部分、ガラス窓部分、ヘッドライト部分などにポリゴングループを分割する作業が必要になります。"Metasequoia"を使ってポリゴンgroupの分割ができないことはないのですが、かなりの量の手作業になります。
そこで、もう一つ提供されているfbxフォーマットのデータをダウンロードして試してみました。fbxフォーマットは"PoseRay"では読み込めないのですが、"Metasequoia"では読み込めます。
"Metasequoia"で読み込んだところ。
"Metaseqwuoia"で読み込み、それをobjフォーマットでエクスポートました。
そのobjフォーマットデータを、"PoseRay"で読み込んでみました。
最初のプレビュー画面。
全体が曇ったような見え方です。法線の不具合で、時々このような現象に出合います。そこで、"PoseRay"のGroupsタブ内にある「Recalculate normals」という機能を使って、面の法線の再計算を行いました。
その結果。
法線の向きが正しく揃って、曲面が正確に見えるようになりました。
次に"PoseRay"の機能を使ってmaterialの詳細、groupの詳細を確認してみました。
materialはobjフォーマットと同様で全体が1つです。
一方groupの方は、次のように詳細に区分されていました。
"PoseRay"には、groupの区分を使って、materialを区分する機能があります。早速それを適用しました。
その上で、各groupに見合ったテクスチャ画像ファイルをマッピングしました。UV情報は元データに含まれていたので、テクスチャ画像ファイルを指定するだけで綺麗に張り付きました。
ただ、ライセンスプレートの画像だけは、"OLDSMOBILE"と車名が入っているだけなので、リアルなライセンス画像をWEBから探してきて、次のようにマッピングし直しました。
これはフロントのライセンスプレートですが、リアのプレートはモデリングされていなかったので、このデータをコピーして追加しました。
また、サイドミラーがモデリングされていませんので、次の手持ちの部品データを使い回すことにしました。
これらの修正・追加を終えて、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを"PoseRay"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
その画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化して、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Oldsmobile Super 88 Convertible 1953"を、"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことができるようになりました。
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