2019年2月5日(火曜日)。WEBからダウンロードしたままでHDD内に死蔵されている3Dモデリングデータの整理をしています。今日、2年以上前にTF3DM.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ、"ford mustang shelby eleano"を見つけました。
その当時のTF3DM.comというサイトは無くて、現在はFree3D.comに変わっています。しかし、Free3D.com内でこのデータ("ford mustang shelby eleano")を検索してみましたが、見つけることが出来ませんでした。
このデータをダウンロードした時には、解凍して出来た3Dデータのサイズが大きく、ポリゴン数が非常に多いためその当時のPCでは処理が重くて使うのを諦めた記憶があります。しかし、現在CGに使用しているPCでは、なんの問題もなく軽々と扱えるので、データ変換して"POV-Ray"に持ち込んでみることにしました。
当時のFree3D.comのこのデータのページのキャプチャ画像。
ダウンロードファイル名は"1r8bdk7crsmo-123.rar"、そのファイルサイズは17.7MB。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットは、fbxとobjの2種類。これ以外には何のデータも含まれていませんでした。もちろんマッピング用のテクスチャ画像ファイルなどもありません。
そのobjフォーマットデータのファイルサイズは61.2MBあります。
"PoseRay"で読み込みました。
その最初のプレビュー画面。
床のような矩形部分は私には不要なので、削除。
詳細にプレビュー画面を見ると、前輪が少し右に切られているようです。
これは、私にとっては邪魔なので、前輪部分だけを直進方向に修正します。"PoseRay"のGroupsタブ内にあるTransform機能を使って、指定したgroupだけを回転させることが出来ます。
同時に、車輪に画像をマッピングしてそれらしく見えるように改造します。マッピング用のテクスチャ画像ファイルは、このモデルと比べてかなり新しい年式の"Ford Mustang GT"のモデリングデータで使われていたものを借用しました。このモデルとは時代がミスマッチですがそれは無視。
こんな風になりました。
また、このモデリングデータはポリゴン数が非常に多くて細部まで精細なモデリングなのですが、それは外装部分だけで、インテリアに関しては、相当手抜きされていて、次のようなデータしかありませんでした。
しかも、ステアリングホイールは前後が反対向き。左右の前部シートがあるだけで、後部のシートはありません。ダッシュボードや計器類などは存在せず、ただの空洞です。
これでは、見掛け倒しなので、少し新しいモデルの他の"Ford Mustang GT"のモデリングデータからインテリア部分を切り出して、使うことにしました。
それが、次のデータです。
サイズと位置をほぼ合わせてマージ読込したら、うまく収まりました。
ついでにルームミラーを追加しました。
ライセンスプレートはモデリングされていませんでしたので、手持ちの部品データを使うことにしました。
また、WEBで見つけた"ford mustang shelby eleano"の写真を見ると、ボディーの上部にラインをペイントされている車体が多かったので、次のテクスチャ画像データをマッピングすることにしました。
これらの修正・加工・追加の作業を終え、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを、"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
スケール合わせ後の画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
このスケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化し、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"ford mustang shelby eleano"を"POV-Ray"の部品として、何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。
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