2019年2月15日(金曜日)。Animium.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ"Jaguar Mark 2"を、"Metasequoia"と"PoseRay"で加工・データ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。
ダウンロードページのキャプチャ画像。
ダウンロードファイル名は"Jaguar_MK2.rar"、そのファイルサイズは10.7MB。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットは、案内の通り3ds、max、objの3種類。この内、私のアプリ環境で使えるのは3dsとobjの2つです。
両方共に"PoseRay"で試し読みをしました。
3dsフォーマットデータの方は、一部の車輪が欠落しています。objフォーマットデータにはパーツの欠落などはなかったので、objフォーマットの方を使うことにしました。
その最初のプレビュー画面。
読み込み時のエラーなどはありません。
materialの指定には、少しずつ不具合に思える部分があるので、個々に手直しが必要です。materialの個数が多いので、地道に変更を施しました。
しかし、部分的にはmaterialの修正だけでは解決しない部分があるのに気が付きました。
例えば、バンパーとライセンスプレートの部分。
その一部を切り出すと、この様になっています。
バンパーの形状に関しては、これを左右に反転したものを重ねることで構成されていました。横のバーの部分は二重になるので余分なポリゴンデータが存在しています。ライセンスプレートの部分も2重になっています。
これは、"metaseuoia”を使って二重になっている部分を削除しました。
またライセンスプレートは、1枚の矩形で見かけが単純過ぎるのでこれは削除し、次の様な手持ちのライセンスプレートのパーツを用いることにしました。
WEBでこの"Jaguar Mark 2"の画像を検索して見比べると、次のようなパーツが不足していることに気が付きました。
その写真。
赤丸印を付けた部分。
このデータでは次のようになっています。
この欠落している部分に、他の車種から切り出して部品化していた次のデータを追加することにしました。
また、車輪のリム部分が、カクカクして滑らかさに欠けるので、ポリゴンを細分化して滑らかに見せるように加工しました。
最初は"PoseRay"に有るsubdivideの機能を使おうとしましたが、これだとリムの直径が縮小し一部に形状の不具合が出るので、"Metasequoia"のCatmull-Clark曲面を使いました。
元のデータ。
Catmull-Clark曲面。
これらの修正・追加処理を終え、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
その画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化し、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Jaguar Mark 2"を、"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。
ちなみに、同じ車種の別データを2016年10月に"POV-Ray"で処理しています。
その時のブログは次のとおりです。『Artist-3D.comで入手した自動車の3Dモデリングデータ、"Jaguar Mark 2 saloon car" | KOKAのつぶやき』。
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