KOKAの頭に泡のように浮かんだ思い・考え、口を衝いて出るつぶやき・ぼやき、等などを詰め込んだスクラップブックのようなブログ。でもやっぱり話題は、趣味の3DCG・ヨット・スキーのことが主になるかも。何故か、花や木の話題も多かったりする(^_^)。
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CadNav.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ、"Maybach 62 Sedan"

2020年5月16日(土曜日)。CadNav.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ、"Maybach 62 Sedan"を、"PoseRay"と"Metasequoia"で加工、"PoseRay"でデータ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。

その作業の過程で、このモデリングデータは、"Maybach 62 Sedan"ではなくて"Maybach 57 Sedan"ではないかと思うようになりました(ほとんど確信に近い...)。

 

ダウンロードページのキャプチャ画面。

CadNav_Maybach_62_Sedan_ts.jpg

普段なら、上の画像だけをキャプチャして終わりですが、今回はキャプチャする範囲を下に長くして車の真横からの画像も入れてキャプチャしました。

このモデリングデータは、"Maybach 62 Sedan"ではなくて、"Maybach 57 Sedan"ではないかと疑うきっかけになった画像だからです。

 

ダウンロードファイル名は"cadnav-200515115111.rar"、そのファイルサイズは2.20MB。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットはobjフォーマットのみ。そのデータは"Maybach 62.obj"で、ファイルサイズは8.56MB。

 

そのデータを"PoseRay"で読み込みました。

その最初のプレビュー画面。

preview_Maybach_62_Sedan_obj_1st_s.jpg

読み込み時のエラーなどはありません。パット見には形状的な問題はなさそうでしたが、大きくしたり、回転させてみたりして、詳細に点検したところ、大きな問題が2点見つかりました。

・ 右サイドのドア下部の形状の不具合

・ モデリングデータが、長さ方向に引き伸ばされているように見える問題

 

(1)右サイドのドア下部の形状の不具合

その部分を"PoseRay"で拡大したところ。

preview_Maybach_62_Sedan_obj_1st_ModelError_s.jpg

"PoseRay"にはポリゴンを加工する機能はないので、"Metasequoia"で加工することにしました。

"Metasequoia"でのその部分を拡大してポリゴンの頂点を移動させる作業にかかるところ。

preview_Maybach_62_Sedan_obj_1st_ModelError_Metaseq_s.jpg

ドアの下部が、それらしくフラットになるようにポリゴンを移動させました。

 

(2)モデリングデータが、長さ方向に引き伸ばされているように見える問題

"PoseTay"で真横から見たところ。

preview_Maybach_62_Sedan_obj_1st_TooLong_s.jpg

真円であるはずのホイールが横長に見えます。

前輪だけを拡大してみると、こうなります。

preview_Maybach_62_Sedan_obj_1st_TooLong_CloseUp_s.jpg

ホイールの縦横の比率を計算してみたところ、ほぼ 0.8632:1 であると分かりました。

そこで、"PoseRay"のTransform機能を使って、モデリングデータ全体を長さ方向に0.8632倍しました。

その結果の画像(前輪)。

preview_Maybach_62_Sedan_obj_1st_JustLong_x08632647_CloseUp_s.jpg

全体像はこうなりました。

preview_Maybach_62_Sedan_obj_1st_JustLong_s.jpg

この横姿だと、やはり"Maybach 62 Sedan"ではなくて"Maybach 57 Sedan"と思えます。

Google検索で見つけたwikipediaの"マイバッハ62"の項目に次のような記述がありました。

1997年、ダイムラー・ベンツ(当時)は東京モーターショーに「メルセデス・ベンツ・マイバッハ」という名称のメルセデス・ベンツ Sクラスをベースとしたコンセプトカーを出展し、「マイバッハ」ブランドを復活させることを決定した。
2002年に「マイバッハ」ブランドよりショートホイールベースの「57」とロングホイールベースの「62」が登場。57、62のモデル名は後述のように、それぞれ車体の全長を表しており57の全長は5,723mm、62のそれは6,165mmである。

wikipediaのこの記事の中にある"Maybach 57"の写真は、ほぼ上の画像の姿でした。

 

これで、2点の大きな問題は解決しました。

 

この他に、別の自動車のモデリングデータで使われていた次のマッピング用の画像を使って、見た目を改善しました。

タイヤにマッピング。

Pneus bump.jpg

ブレーキ・ディスクにマッピング。

BRAKDISC.jpg

座席シートにマッピング。

seamless_leather_by_hhh316-d30sqf0.jpg

 

ライセンスプレートはモデリングされていなかったので、手持ちの次の部品データを追加しました。

前部のライセンスプレート。

preview_Maybach_62_Sedan_License_Front_s.jpg

後部のライセンスプレート。

preview_Maybach_62_Sedan_License_Rear_s.jpg

 

これらの修正追加の作業を終え、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。

preview_Maybach_62_Sedan_obj_last_s.jpg

これを"PoseRay"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。

その画像。

Maybach 62 Sedan
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示

 

このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。スケール合わせの比率作成には、"Maybach 57"の全長5.723mを使いました。

その画像。

Maybach_62_Sedan_CadNav_e5_POV_scene_Scaled_w560h233q10.jpg

ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。

 

スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化し、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Maybach 62 Sedan"ではなくて"Maybach 57 Sedan"を、"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。

 

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