2020年8月3日(月曜日)。Free3D.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ、"SCION FRS 2013"を、"PoseRay"で加工・データ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。
実はこのデータは5年以上前に一度扱っていて、すでに"POV-Ray"のプライベートなオブジェクトライブラリに保存しています。ただ、若干気に入らない部分があって手直ししたいなと思っていたのですが、たまたま他のデータをダウンロードした際に、このデータを見かけたので、これを機会に再びダウンロードして手を加えることにしました。
5年前に、このデータをダウンロードした頃には、このFree3D.comはTF3DM.comと称していました。
その5年前の"SCION FRS 2013"に関するブログは次のとおりです。
参照:2015年4月22日『TF3DM.comから入手した自動車の3Dモデリングデータ、"SCION FR-S 2013" | KOKAのつぶやき』。
今回のFree3D.comのダウンロードページのキャプチャ画像。
ダウンロードファイル名は"SCI_FRS_13_HD.rar"、そのファイルサイズは4.74MB。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットはobj。
ダウンロードしたファイル名も、アンパックして出来たすべてのファイルも、寸分違わず5年前のものと同じでした。
5年前にブログにアップした時には、あまり気にしていなかったのですが、内装部にマッピングされていた画像ファイルと、それを"POV-Ray"でレンダリングした時の画像の具合に問題があったことに気が付きました。
インテリア部分(ダッシュボード、ステアリンホイール、シートなどを含めた全て)にマッピングされていたのは次の画像です。
Windowsのエクスプローラの表示を特大アイコンにしたところをキャプチャした画像。
左上の画像がそれです。この様に表示してみると、この画像には透過情報が含まれていて、ベース部分がほとんど透けているのが分かります。
5年前のレンダリング画像の内装がが見える部分をトリミングしてみたところ、こんな具合になっています。
ダッシュボードもステアリンホイールもシートも、薄っすらと影のようになってしまって、それと分かって見なければ見つからないほどです。
今回は、このインテリア部分にマッピングする画像ファイルを、透過情報を持たないjpgファイルに変換して適用しました。
それと、もう一つ修正したい部分は、車輪です。
元のモデリングでは、ホイールのセッティングがハの字状のネガティブキャンバーになっていて、車高もギリギリまで下げられています。これでは、一般道を走るのは大変でしょうということで、ホイールのセッティングを若干ノーマルな状態に近づけたいと思います。
元のセッティング。
このデータでは、各ホイールがそれぞれ独立したgroupに分けられていましたので、"PoseRay"の機能内でその角度を変更することが出来ます。
次のように手直ししました。
元データには、ライセンスプレートは付けられていなかったので、次の手持ちのオブジェクトを使いまわしました。
車高を5cmほど上げました。
これらの修正・追加の作業を終え、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを、"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
スケール合わせの画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化し、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"SCION FRS 2013"を、"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。
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