2020年10月15日(木曜日)。TurboSquid.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ、"Mantabirostris by TSYRIK_ALEKSEY"を、"Metasequoia"と"PoseRay"で加工・データ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。
このモデルは、既存のブランドの車ではなくて、作者"TSYRIK_ALEKSEY"さん独自のデザインによるもののようです。
ダウンロードページのキャプチャ画像。
ダウンロードファイル名は"Skat.rar"、そのファイルサイズは14.7MB。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットはobjです。そのobjフォーマットデータ"Skat.obj"のファイルサイズは77.7MBというかなり大きなサイズでした。
そのobjフォーマットデータを"PoseRay"で読み込みました。
その最初のプレビュー画面。
読み込み時のエラーなどはありません。一見したところ形状的な問題はなさそうです。
既存のmaterial内で設定されているマッピングに関しては、マッピングファイルの指定がなされUVマップ情報も含まれているのですが、何故かマッピングの結果が乱れているmaterialが幾つかありました。
オリジナルのモデリングに使われたアプリケーションで、objフォーマットデータにデータ変換する際に、誤変換が生じたのかもしれません。
例えば、次のタイヤの場合。
プレビューではこの様になっています。
マッピング指定された画像は、一応正しく貼り付けられているのですが、貼り付けの繰り返し回数が1回になっているようです。"PoseRay"の機能内で繰り返し回数が指定できるので、これを修正しました。
ライセンスプレートは前後ともにモデリングされていますが、マッピングされているライセンスがライセンスのテキストの無い白の画像データなので、これをオリジナルのデータに合わせロシア風のライセンス画像ファイルに入れ替えました。
オリジナルのリム・ハブ部分は次のようになっています。
これを、"Metasequoia"を使ってリム・ハブ部とブレーキ・ディスク部とブレーキ・キャリパー部に分割し、ブレーキ・ディスク部とブレーキ・キャリパー部に独自のマテリアを設定しました。
ディスク部。
キャリパー部。
オリジナルのデータでは、グリル部、サイドウィンドウのフレーム部、内装のスピーカー部、ダッシュボードのメーター部などが一体になっています。
これを、"Metasequoia"を使って切り分け、グリル部、スピーカー部、メーター部に独自のmaterialを指定しました。
グリル部。
スピーカー部。
メーター部。
これらの加工・修正を終え、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。既存ブランドではないので、車体のdimensionがわかりません。そこで、車体長5m未満、ホイールベース3m未満を大まかな目安として、スケール合わせの比率を作りました。
その画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化し、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Mantabirostris by TSYRIK_ALEKSEY"を、"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。
JUGEMテーマ:コンピュータ