2020年10月16日(金曜日)。TurboSquid.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ、"Vektor by TSYRIK_ALEKSEY"を、"Metasequoia"と"PoseRay"で加工・データ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。
このデータも、昨日(2020年10月15日)アップした記事(TurboSquid.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ、"Mantabirostris by TSYRIK_ALEKSEY" | KOKAのつぶやき)の自動車と同じモデリング作者(TSYRIK_ALEKSEYさん)の作られたものです。やはり、独自のデザインのものなのでしょう。
ダウンロードページのキャプチャ画像。
ダウンロードファイル名は"Vektor.rar"、そのファイルサイズは31.1MB。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットはobjのみ。その"Vektor.obj"のファイルサイズは83.6MBと、結構大きなデータです。
"Vektor.obj"を"PoseRay"で読み込みました。
その最初のプレビュー画面。
読み込み時のエラーなどはありません。一見したところ形状的な問題はなさそうです。
ただ、ちょっと目にもわかるように、タイヤのマッピングにおかしな点が見受けられます。
タイヤ部だけ表示。
materialで指定されているマッピング用のテクスチャ画像ファイルと見比べると、向きは正しく貼り付けられていますが、繰り返しの回数が1回であることが原因のようで、これを"PoseRay"のUVマッピング指定の機能の中にあるscaleを使って繰り返しの回数を5回にしてみたら、納まりが良くなりました。
これでOKか?と思ったら、右サイドに問題を発見。
右側の前輪・後輪に張り付いた画像が左右反転しています。左右の前・後輪と後部の予備タイヤの5本が一体のmaterial指定になっているので、"PoseRay"の機能内では右側の前・後輪だけを取り扱うことが出来ません。
仕方がないので、"Metasequoia"で右側の前・後輪とその他の3輪とを切り離して2つのgroupとしました。
その上で、"PoseRay"で右側の前・後輪のマッピングを左右反転させて修正しました。
また、ライセンスプレートに関するmaterialの指定は、その部分だけ切り出すと次のようになっていました。
何故か、ライセンスプレートのマッピング用テクスチャ画像ファイルが、前後のライセンスプレートだけでなく内装の天井部にもマッピングされていました。
これも、"Metasequoia"を使って、前後のライセンスプレート部と天井部を切り離し、天井部には他の内装部に合わせたmaterial指定を施し、ついでにライセンスプレート部には別のライセンス画像ファイルをマッピングしました。
そのライセンスプレート部。
これらの修正の作業を終え、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。この車は、TurboSquid.comにデータをアップされた"TSYRIK_ALEKSEY"さんが独自にデザインされたもののようなので、車のdimensionが分かりません。形状的な連想からJeep Wranglerのサイズを参考にして試行錯誤でスケール合わせを行いました。
その画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化し、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Vektor by TSYRIK_ALEKSEY"を、"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。
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