2019年4月8日(月曜日)。Free3D.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ、"Zenvo ST1"を、"PoseRay"でデータ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。
このスーパーカー"Zenvo ST1"のデータに関しては、5年前(2014年3月)に自動車の3Dモデル専門のサイトDMI-3d.netからダウンロードしたことがあります。そのデータは、長らくHDD内に放置されていました。実は、その当時の私のデスクトップPCの環境は、"POV-Ray"でのレンダリングに特化していて、CPUとメモリに関してはかなりの投資をしていました。本体は、Endeavor Pro7000、Windows 7 Professional 64bit版、プロセッサーは Intel Core i7-990X Extreme Edition(6コア12スレッド、3.47Ghz)、メモリ24GB、C:ドライブはSSD 80GB、D:ドライブはシリアルATA 1TB。しかし、グラフィックスカードは、オプションでの選択で一番安いものにしていました。"POV-Ray"でのレンダリングには、グラフィックスカードは用いられず、CPUのスレッド数とメモリ量が全てです。
ところが、この自動車のデータなどのポリゴンデータを扱うアプリケーションの描画では、グラッフィックスカードの能力が重要です。
当時の私のPC環境では、このDMI-3d.netからダウンロードした"Zenvo ST1"のlwoフォーマットデータを"PoseRay"で読み込んでも、画面上で拡大縮小、回転移動させたりすることが不自由でした。やって出来ないことはないのですが、レスポンスが悪くてイライラして使い物になりません。それで、諦めて放置していたものです。
そのデータをHDD内で再発見したので、現在の私の最強のデスクトップPCの環境で同じことをやってみました。そのlwoフォーマットデータのファイルサイズは、23.7MBです。これはobjフォーマットデータに置き直すと約85MBほどになる大きなデータです。5年前のPCでは確かに重たいデータだったのでしょう。現在のPCは、パソコン工房の、LEVEL-F039-LCRT5X-TNDRで、Windows 10 Home 64ビット、AMD(R) Ryzen Threadripper 1950X プロセッサー (3.4-4.0GHz/16コア/32スレッド、メモリDDR4-2400 16GB×4/計64GB、グラフィックアクセラレーターNVIDIA(R) GeForce GTX 1070 8GB GDDR5です。これだと、何のストレスもありません。
"PoseRay"の描画はグラフィックアクセラレーターの性能に掛かっています。最近のグラフィックアクセラレーターの性能アップのサイクルは凄まじくて、GeForce GTX 1070も今では大した能力ではありませんが、それでも"PoseRay"での操作は楽々です。
話を"Zenvo ST1"のデータに戻します。
これを、"POV-Ray"で扱うに際して、5年前のデータなので、最近の新しいデータがWEBにあるかもしれないと私の良く利用する3Dデータが置かれているサイトで検索してみました。
Free3D.comで2件見つかりました。
その画面。
両方をダウンロードして、"PoseRay"で読み込んで試してみました。
右側のデータに関しては、車体のパーツがバラバラで、纏め直すのに相当手間がかかりそうです。
左のデータに関しては、形状的には問題がなさそうなので、これを"POV-Ray"に持ち込むことにしました。
そのダウンロードページのキャプチャ画面。
まずこのデータのダウンロードファイル名ですが、"Zenvo ST1.zip"で、そのファイルサイズは10.4MBでした。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットは、案内の表示ではobjとlwoの2種類になっていますが、アンパックして出来たのはlwoフォーマットデータだけでobjフォーマットデータは含まれていませんでした。
フォルダ内にアンパックされて出来たファイル群の名前やサイズなどを見ると、5年前のDMI-3d.netからダウンロードしたデータとほぼ同じです。同梱されていた"readme.txt"の内容が全く同じだったので、同じデータと見て間違いなさそうです。
そのlwoフォーマットデータ"Zenvo ST1.lwo"(ファイルサイズ23.7MB)を"PoseRay"で読み込みました。
その最初のプレビュー画面。
読み込み時のエラーなどはありません。このままでも"POV-Ray"にコンバートしてレンダリングに持ち込めそうです。
ただ、今回も、ライセンスプレートはモデリングされていませんでしたので、手持ちの部品データを使い回すことにしました。
その画像。
この追加作業を終えて、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
その画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化して、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Zenvo ST1"を、"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。
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