2019年12月29日(日曜日)。2ヶ月半前(2019年10月8日)に作成した3DCG『隠れ港のある島を通り過ぎる大型帆船』の一部を改良して『隠れ港のある島を通り過ぎる大型帆船(その2)』をレンダリングしました。
参照:2019年10月8日のブログ『"POV-Ray"で作成した3DCG、『隠れ港のある島を通り過ぎる大型帆船』 | KOKAのつぶやき』。
《 隠れ港のある島を通り過ぎる大型帆船(その2) 》
上の画像をクリックすると大サイズ(3840*2160)画像を表示
改良した部分は、次の2点です。岩壁で砕ける波の改良、帆船にクルー・乗客を追加。
《岩壁で砕ける波の改良》
以前の岩壁に打ち寄せる波の部分は、次のようになっています。
島の水平線位置に、水色半透明のスカートを付けたような感じです。このスカート様のオブジェクトは、島そのもののサイズを縦に圧縮、前後左右に若干広げて、水平線位置の上下で切り取って作成しました。
しかし、これでは、波が岸壁に打ち当たって砕け散っているという雰囲気が出ないので、次のような改良を加えました。
このスカート部分は、残して水平線ギリギリに下げて残します。残した理由は、これがあると岸壁際の水の色が明るい水色になって、砕け散る波と泡立った水の雰囲気が出た様に見えるからです。
新しい砕け散る波の表現には次のような方法を試みました。単体の波に相当するオブジェクトを作成し、それを"POV-Ray"のtraceを用いて、島の水平線位置に並べて配置するという方法です。
単体の波オブジェクトの作成。
矩形3枚を次のように組み合わせる。
これに、波の写真から切り取ってきた次の画像ファイルをPigmentマッピングする。
それを、手作業で作成した次の黒白の2値化画像ファイルをTransparencyマッピングして切り抜く。
すると、こうなる。
これでは、まだ矩形の直線的な雰囲気が残っているので、"Metasequoia"を使って、ポリゴンを分割しその上で凹凸を付けた。
これに同じマッピングを施すと次の様になった。
これを波の単体オブジェクトとして、島の岩壁の水線にtraceで配置しました。
《帆船にクルー・乗客を追加》
このシーンに使っている帆船は"Black Pearl"ですから、それらしいクルー・乗客が必要です。たまたまWEBでピッタリのCharacterの3Dモデリングデータを見つけました。"Pirates of Caribbean"の登場人物の3Dモデリングデータのパックです。この中にあった数人のデータを使いました。
残念なのは、このcharacterの中にはクルー(水夫)のデータが無かったことです。
このシーンに組み込んだオブジェクトの多くはWEBでフリーで公開された3Dモデリングデータを"POV-Ray"形式にコンバートしたものです。それらのデータの出処は次のとおりです。
《大型帆船》 | |
Black Pearl .obj | ShareCG.com |
《人》 | |
Low poly character pack | Animium.com |
《島》 | |
Island or swamp scene を加工 | Free3D.com |
《樹木》 | |
自作低木3種 | |
tree 1 | ShareCG.com |
tree 2 | ShareCG.com |
tree 3 | ShareCG.com |
tree 4 | ShareCG.com |
tree 5 | ShareCG.com |
Red Oak | xfrog.com |
Silver Maple | xfrog.com |
Tree N190616 | Archive3D.net |
Tree Poplar 5 | Archive3D.net |
XfrogPlants Autumn Horse Chestnut | TurboSquid.com |
XfrogPlants Curry Leaf Tree | TurboSquid.com |
《ブッシュ》 | |
Bushes から5種 | ShareCG.com |
これらのデータをフリーで公開された作者とサイトに深く感謝します。
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