2014.09.30 Tuesday
Animium.com の3Dモデリングデータ"Yacht"は、ちょっと変
2014年9月30日(火曜日)。このところ Animium.com で3Dモデリングデータが立て続けに公開されているのですが、昨日(29日)も5件の案内メールが届きました。その内の一つに大型のヨット(セーリング・クルーザー)がありました。
次の画像はそのダウンロードページの一部をキャプチャしたものです。
このページの画像で、マスト下に搭載されているテンダーボートのサイズやドッグハウス周りの設備のサイズ等から推測すると、100feet前後のヨットに見えます。デカイです。日本ではまず見られない大型艇です。
早速ダウンロードしてみました。ダウンロードファイルは"yacht.rar"で、ファイルサイズは思ったより小さくて2.41MBでした。案内の通り、データ形式はmaxフォーマットだけでなくてobj形式のものも同梱されていました。
そのobjフォーマットのデータを"PoseRay"で読み込んで、"POV-Ray"にエクスポート、レンダリングしました。
"PoseRay"での読み込み、"POV-Ray"へのエクスポートの処理には何の問題もなかったのですが、出力された画像が全体に白っぽく光りすぎています。そこで、色の明るさや反射の強さなどの指定を若干変更して出力してみました。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
しかし、このヨットは、セールを揚げたヨット(セーリング・クルーザー)の姿を知っている人、あるいはセーリング・クルーザー乗りの目で見ると、あり得ないような変な所だらけです。
(1)スピンが変
最も前に上がっている大きな丸く膨らんだセール(スピンネーカー)ですが、このセールの開きだと、通常は右舷側にマストからスピンネーカーの右下端に横向きにスピンポールを出すのですが、それが無い。このモデリングだとスピンネーカーの両側下端をロープで引くようになっていますが、これだけ大きなスピンネーカーを、スピンポール無しで上手く揚げるのは無理だと思います。
そのスピンネーカーとロープの辺を、"PoseRay"でグリグリと移動させて下から見たところを画面キャプチャ。
赤丸で印をつけた所。
(2)メインセールとマストの間に大きな隙間
メインセールのラフが、マストから30cm以上離れているなんてあり得ないでしょう。
(3)風下航なのにブームが全く出ていない
ブームが艇の中心から全く移動していない。スピンを揚げるほどの風下航なら、メインセールを開いてブーム後端はかなり風下側に張り出しているはず。
(4)キールやラダーが無い
これだけ大きなセールを展開するセーリング・クルーザーの船底にキールやバラストが無いなんてことはあり得ない。こんな浅い平底の船型なら、あっという間に横倒しになりそう。
そしてラダーも無いなんて、どうやって舵を取るんだ?
(5)ジブシートをマスト基部に引くなんて変
普通なら右舷のサイドデッキに引くでしょう。
(6)メインシートの引き方が変
こんなメインシートのセットの仕方なんて考えられない。ブロックを何個か間に入れないと重くて引けないでしょう。そしてこのウィンチにロープをリードするなら、ブロックを介してデッキ面に水平に引かなければウィンチは使えません。
ヨットに乗っている人、ヨットの事を知っている人なら、こんなモデリングは絶対しないだろうような間違いだらけ。
良いのかな、こんな杜撰なモデリングのヨットのセールにAnimiumのロゴをデカデカと掲げたりして。
スピンネーカー、ジブセール、メインセールを削除して、セール無しの状態で、ハーバーに停泊中の姿などに使えないかと、"PoseRay"のGroupsタブ内でスピンネーカー、ジブセール、メインセールをinvisibleにしてみましたが、残念なことにセールは個々にinvisible指定ができたのですが、ロープ関係は、スピンシート、ジブシート、メインシートやライフラインまで一括りに同じgroupになっていて全部一緒にinvisibleになってしまいます。
セールを降ろした状態の姿も、直ぐには出来そうもありません。残念。
という様な状態なので、ヨット乗りの私には、どうしてもこのままではデータとして使えない。ボツです。
次の画像はそのダウンロードページの一部をキャプチャしたものです。
このページの画像で、マスト下に搭載されているテンダーボートのサイズやドッグハウス周りの設備のサイズ等から推測すると、100feet前後のヨットに見えます。デカイです。日本ではまず見られない大型艇です。
早速ダウンロードしてみました。ダウンロードファイルは"yacht.rar"で、ファイルサイズは思ったより小さくて2.41MBでした。案内の通り、データ形式はmaxフォーマットだけでなくてobj形式のものも同梱されていました。
そのobjフォーマットのデータを"PoseRay"で読み込んで、"POV-Ray"にエクスポート、レンダリングしました。
"PoseRay"での読み込み、"POV-Ray"へのエクスポートの処理には何の問題もなかったのですが、出力された画像が全体に白っぽく光りすぎています。そこで、色の明るさや反射の強さなどの指定を若干変更して出力してみました。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
しかし、このヨットは、セールを揚げたヨット(セーリング・クルーザー)の姿を知っている人、あるいはセーリング・クルーザー乗りの目で見ると、あり得ないような変な所だらけです。
(1)スピンが変
最も前に上がっている大きな丸く膨らんだセール(スピンネーカー)ですが、このセールの開きだと、通常は右舷側にマストからスピンネーカーの右下端に横向きにスピンポールを出すのですが、それが無い。このモデリングだとスピンネーカーの両側下端をロープで引くようになっていますが、これだけ大きなスピンネーカーを、スピンポール無しで上手く揚げるのは無理だと思います。
そのスピンネーカーとロープの辺を、"PoseRay"でグリグリと移動させて下から見たところを画面キャプチャ。
赤丸で印をつけた所。
(2)メインセールとマストの間に大きな隙間
メインセールのラフが、マストから30cm以上離れているなんてあり得ないでしょう。
(3)風下航なのにブームが全く出ていない
ブームが艇の中心から全く移動していない。スピンを揚げるほどの風下航なら、メインセールを開いてブーム後端はかなり風下側に張り出しているはず。
(4)キールやラダーが無い
これだけ大きなセールを展開するセーリング・クルーザーの船底にキールやバラストが無いなんてことはあり得ない。こんな浅い平底の船型なら、あっという間に横倒しになりそう。
そしてラダーも無いなんて、どうやって舵を取るんだ?
(5)ジブシートをマスト基部に引くなんて変
普通なら右舷のサイドデッキに引くでしょう。
(6)メインシートの引き方が変
こんなメインシートのセットの仕方なんて考えられない。ブロックを何個か間に入れないと重くて引けないでしょう。そしてこのウィンチにロープをリードするなら、ブロックを介してデッキ面に水平に引かなければウィンチは使えません。
ヨットに乗っている人、ヨットの事を知っている人なら、こんなモデリングは絶対しないだろうような間違いだらけ。
良いのかな、こんな杜撰なモデリングのヨットのセールにAnimiumのロゴをデカデカと掲げたりして。
スピンネーカー、ジブセール、メインセールを削除して、セール無しの状態で、ハーバーに停泊中の姿などに使えないかと、"PoseRay"のGroupsタブ内でスピンネーカー、ジブセール、メインセールをinvisibleにしてみましたが、残念なことにセールは個々にinvisible指定ができたのですが、ロープ関係は、スピンシート、ジブシート、メインシートやライフラインまで一括りに同じgroupになっていて全部一緒にinvisibleになってしまいます。
セールを降ろした状態の姿も、直ぐには出来そうもありません。残念。
という様な状態なので、ヨット乗りの私には、どうしてもこのままではデータとして使えない。ボツです。
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