2018年4月30日(月曜日、昭和の日振替休日)。TurboSquid.comからダウンロードした建物の3Dモデリングデータ"Medieval House by LBdN"を"Metasequoia"と"PoseRay"でデータ変換し、"POV-Rayでレンダリングしました。
ダウンロードページのキャプチャ画像。
TurboSquid.comでは、複数の3Dフォーマットがある場合にはそれを選択してダウンロードできるようになっているケースが多いのですが、今回はfbxとdaeの2つが公開されていました。
その選択リスト。
"PoseRay"ではfbxフォーマットもdaeフォーマットも扱えませんが、"Metasequoia"ならどちらも読めます。そこで、"Metasequoia"で読み込みobjに変換し出力、それを"PoseRay"で読み込んで"POV-Ray"にエクスポートという手順でデータ変換を試みます。
上のリストをよく見ると、fbxは拡張子がfbxとなっていてパックファイルではないようです。一方daeの方はzipパックファイルになっています。建物の画像を見るとマッピング用の画像ファイルが無いと出来ないような見掛けになっています。そこで、念のために両方をダウンロードすることにしました。
予想通り、daeのzipファイルには複数のマッピング用画像ファイルが同梱されていました。
"Metasequoia"でのobjへのデータ変換は、fbxの方が慣れているので、今回もfbxを使いました。
"Metasequoia"でfbxフォーマットデータを読み込んだところ。
しかし、どうもダウンロードページに掲出されている建物の画像とは微妙に違うようです。大屋根の傾斜がストレート、出窓の位置が異なる、看板の位置が違うしこちらは看板が2枚ある、ざっと見てもこの様な違いがあります。
しかし、データが壊れていなければどちらでも構わないので、このままobjフォーマットで出力します。
そのobjフォーマットデータを"PoseRay"で読み込みました。マッピング用と思われるテクスチャ画像ファイルは同じフォルダに入れてあります。
最初のプレビュー画面。
読み込み時のエラーはありません。形状的には問題が無さそうなのですが、建物本体が黒く塗りつぶされた状態です。この様な場合には、"PoseRay"での過去の経験から、"Groups"タブ内にある"Recalculate normals"(法線の向きを再計算)機能を使うと解決するケースがあります。今回も、これを使って一発で解決しました。
そのプレビュー画面。
画像を回転してみると、後右にはサイン(看板)が、後左には出窓や上階の張り出し部屋などがあって、そちらを表にした方が見栄えが良さそうなので、回転させてて向きを変更しました。
更に、回転させてみると何処にもドアが見当たりません。そこで次のドアを追加することにしました。
このドアは、ShareCG.comから入手した"AK - Dungeon door "を部品化してmergeして使いました。
また、サイン(看板)が2枚あるのですが、サインが描かれていません(マッピングされていません)。そこでマッピング画像に手を加えて次のように2つのサインを変更しました。
これらの修正・追加の作業を終えて、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
その画像。
ここでのグリッドは、1unit=1mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化し、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Medieval House by LBdN"を"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。
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