2018年6月29日(金曜日)。Free3D.comからダウンロードした自動車の3Dモデリングデータ"Audi RS7 Performance"を"PoseRay"でデータ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。
ダウンロードページのキャプチャ画像。
ダウンロードしたファイル名は"20-rs7.rar"、そのファイルサイズが37.5MB。アンパックして出来た3Dデータのフォーマットはfbx、lwo、lxo、objの4種類。マッピング用の画像ファイルは全く同梱されていません。
私のアプリ環境で使えるフォーマットはfbx、lwo、objの3種類です。fbxは"PoseRay"だけでは処理できないので、まずlwo、objの2種類を試してみます。
まずlwoフォーマットのデータを読み込みました。
最初のプレビュー画面。
見た目が自動車の形になっていないほどのバラバラ状態です。
その上に読み込み時に次のようなエラーが7件。
Material (brake disk): Map radialspec.jpg not found. Use search tool in materials tab.
Material (brake disk): Map Car.Brake-Disk.BMP.png not found. Use search tool in materials tab.
Material (brake disk 2): Map radialspec.jpg not found. Use search tool in materials tab.
Material (rs7): Map rs7_logo.png not found. Use search tool in materials tab.
Material (rs7): Map rs7_logo (2).png not found. Use search tool in materials tab.
Material (carbonfiber): Map 3242551ddd6a2d02587430d006a7ec6a--texture.jpg not found. Use search tool in materials tab.
Material (grill): Map maxresdefault.jpg not found. Use search tool in materials tab.
いずれもマッピング用の画像が見つからないというエラーです。モデリングされた元データでは、これだけのマッピング用画像ファイルが使われていたということです。
次にobjフォーマットデータを"PoseRay"で読み込みました。
その最初のプレビュー画面。
materialの指定に不具合があるようで真っ黒ですが、形状的には問題なさそうです。
こちらも読み込み時に次のようなエラーがありました。
Material (brake_032disk): Map radialspec.jpg not found. Use search tool in materials tab.
Material (brake_032disk): Map Car.Brake-Disk.BMP.png not found. Use search tool in materials tab.
Material (brake_032disk_0322): Map radialspec.jpg not found. Use search tool in materials tab.
Material (rs7): Map rs7_logo.png not found. Use search tool in materials tab.
Material (carbonfiber): Map 3242551ddd6a2d02587430d006a7ec6a--texture.jpg not found. Use search tool in materials tab.
こちらも全てマッピング用の画像ファイルが見つからないというエラーです。
このobjフォーマットデータの方が、形状的な問題がない分修正しやすいと思われます。
エラーを見て対応する画像ファイルに利用できるかもしれない手持ちの画像ファイルを準備してみました。
全て他の車種で使われていたものです。
ブレーキディスク。
カーボンファイバー(メッシュ)。
グリル(メッシュ)。
全てのmaterialの各値を修正しながら、上記の画像ファイルが対応する部分にはマッピングの指定を加えて行きました。
エラーリストでは、rs7_logo.pngという画像ファイルが、ブレーキキャリパーの表面の一部にマッピングされているのですが、ほとんどホイールハブに隠れるような位置なので省略しました。
そして、これはモデリングされていないのですが、ライセンスプレートを追加しました。
3Dデータは手持ちの部品化したものを使い回し、ライセンスの画像はWEBで見つけたものをマッピングしています。
materialへの修正作業に入ってすぐに気が付いたのですが、このモデリングデータは外装部分だけで、内装部分が一切欠落しています。ダッシュボードやステアリングホイール、シート等など一切ありません。
ダウンロードページの画像でウィンドウ部分がほとんど黒く陰ってみえるのは、内装が欠落しているのが見えないようにガラスの透明度を下げて反射を強くして内部を見えにくくしているのでしょう。
外装部のモデリングが優れているので、内装部が欠落しているのが残念です。
これらの修正・追加を終え、表示位置・表示サイズを調整した"PoseRay"の最終プレビュー画面。
これを"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
その画像。
ここでのグリッドは、0.5unit=0.5mです。
スケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化し、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Audi RS7 Performance"を"POV-Ray"の部品としてシーンに組み込むことが出来るようになりました。