2019年6月26日(水曜日)。TurboSquid.comからダウンロードした花の3Dモデリングデータ、"Hibiscus by orii"を、"Metasequoia"と"PoseRay"で加工・データ変換し、"POV-Ray"でレンダリングしました。
ダウンロードページのキャプチャ画像。
TurboSquid.comでのデータのダウンロードに際しては、複数のデータフォーマットがある場合には、それぞれを選択してダウンロードする様になっています。今回は次の通り。
私のアプリ環境で使えるのは、この内objとfbxです。最初に、最もデータ汎用性のあるobjフォーマットデータをダウンロードしました。
アンパックするとobjフォーマットデータとマッピング用の各種画像データが生成されました。そのobjフォーマットデータを"PoseRay"で読み込みました。
その最初のプレビュー画面。
読み込み時にエラーなどはありません。
しかし、materialの指定は全く使い物になりません。ポリゴングループは、各鉢ごとにシベ、花弁、葉、枝幹などに細かく分割されているのですが、materialに関しては、三つの鉢のハイビスカス全てが一つのmaterialに纏まっていて、マッピングの指定もUV情報もまるで存在しません。
これを使えるようにするのは、かなり大変な作業が必要です。
そこで、もう一つのfbxフォーマットデータをダウンロードしてみました。
fbxフォーマットデータは"PoseRay"では読み込めませんので、まず"Metasequoia"で読み込み、"PoseRay"で読み込み可能なobjフォーマットに変換します。
"Metasequoia"でfbxフォーマットデータを読み込んだところ。
こちらも、マッピング用のファイルの指定は欠落していますが、materialはシベ、花弁、葉、枝幹など鉢ごとに細かく分けて指定されています。UV情報も生きているようです。
これなら、objフォーマットでエクスポートし、"PoseRay"でマッピングファイルの指定をすれば使えそうです。
"Metasequoia"からobjフォーマットでエクスポートしたデータを"PoseRay"で読み込み、各鉢ごとのハイビスカスのシベ、花弁、葉、枝幹などにマッピング用のファイルを指定しました。
この修正作業を終え、表示位置・表示サイズを調整し"POV-Ray"へエクスポートし、"POV-Ray v3.7"でレンダリングしました。
その画像。
上の画像をクリックすると大サイズ(1600*1200)画像を表示
このエクスポートされた"POV-Ray"シーンファイルを元に、"POV-Ray"での1unitが1mになるようにスケール合わせを行いました。
その画像。
ここでのグリッドは0.05unit=0.05mです。
このスケール合わせ後の"POV-Ray"シーンファイルをincludeファイル化して、プライベートな"POV-Ray"オブジェクトライブラリに保存しました。これで、この"Hibiscus by orii"を"POV-Ray"の部品として何時でもシーンに組み込むことが出来るようになりました。
今回は、この後に、色違いの三つのハイビスカスの鉢が、個々にデータとして使えるように、三つのデータファイルに分割しました。
その画像。
また、鉢の無いハイビスカスだけのデータも汎用性が高いと思われるので、鉢の部分を削除したデータも作成しました。
これらも全てライブラリ化して保存しました。